<   2009年 11月 ( 9 )   > この月の画像一覧

アニメーション監督術 第2回

アニメーション監督術、第2回目の講師は細田守さん!

今年の夏、「サマーウォーズ」が公開され、多くの人を楽しませてくれた細田監督。
前作の「時をかける少女」にひきつづき、たくさんの人を魅了した細田作品の演出術について、熱い講義が展開されました。
今回は聞き手にアニメーション研究家の原口正宏さん(学校ではアニメーション史の授業を担当)をお招きし、インタビュー形式で講義は進みました。

まずは原口さんが編集した、過去の細田作品のダイジェストを鑑賞&解説。
その後、細田さんのよく用いる演出方法について、その経緯と意図について伺いました。

○同ポジ(同じ画面、構図を繰り返す)の多用について
もともとは東映アニメーション時代に、作画枚数が3000枚と制限されている中で、その3000枚をいかに有効に使うかという問題の解決策として始めたそうです。
その中で手抜きに見えないように、ちゃんと演出として使っているように見せることを心掛けていたとのこと。
同じ画面の繰り返しによって生まれるリズムや面白さは、「時をかける少女」の当核シーンを観ても納得です。
他にも背景の枚数も少なくなるので一枚一枚のクオリティもあがるという話も。

○FIX主義(カメラワークを変えず動きでみせる)について
こちらもカメラワークをする動画制作となるとスペースをとるので、机の上を片付けなくてはいけないのが面倒という、周辺の理由を説明していて笑いを誘いました。
もちろんそれだけでなく、しっかり画面を止めて演技(動画)で魅せていきたいという意図もあるとのこと。カメラワークの中でもじわPAN(じわ~とPANする)は特に効果的で雰囲気を出しやすいから、そればかりになってしまいがち。それは表現者として敗北なのではないか。そのようなことも言っていました。

商業アニメを制作する上での制約を利用して「面白さ」を追及する。
その演出方法がしっかり考えられたものであることに感心させられました。

そして講義は「サマーウォーズ」の場面ごとの演出意図について、絵コンテを見ながら解説、その後映像で確認という流れに。
ネタバレするといけないので詳しくは書きませんが、印象に残っていたシーンの演出意図を知ることが出来、とても面白かったです。

b0153230_17353962.jpg


解説の中で作品制作のヒントになる言葉をたくさん聞くことが出来ました。
・想像力をかきたてる間の効果
・意味が通じるだけでは面白くない。
・キャラクターの心理にふみこむアイデアを探る。
・記号的になるとつまらなくなる。
・物語の肝、柱となるものを一枚絵でどう見せるか。(サマーウォーズでは「家族」)
・映画には必ずこれだ!と思う演出の答えがある。
などなど。

参加者の方々もメモを取り、真剣そのもの。
具体的な内容で、制作を志す人にとってとても為になる講義だったのでは、と思います。

講義の後は教室にて懇親会を開きました。
細田さんは常に20人くらいに囲まれ、様々な質問に休むことなく丁寧に答えてくれていました。
たくさんの人と関わり信頼関係を築いていかないといけない監督家業の資質をちゃんと持っている人なんだなあ、とまたしても感心。
そして参加者の方々の細田さんへの眼差しが本当にきらきらしていて、良かった…としみじみ思いました。

b0153230_17361781.jpg


結局0時近くまでお付き合いいただきました。
本当にありがとうございました!

さて、大盛況の第2回も終了。
第3回目は劇場版クレヨンしんちゃん、「河童のクゥと夏休み」の監督、原恵一さんが講師です。
乞うご期待!
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-16 17:28 | アニメーション監督術

いよいよ撮影

11月も半ばが迫り、段々寒くなってきましたね。
1年生の立体アニメーション実習では、いよいよ撮影に入る模様。

1年生は2チームで制作を進めています。
題材は昔話から選ぼう、ということで「おおきなかぶ」と「つもりどろぼう」が原作になっています。
一足先に撮影に入ったのはおおきなかぶチーム。
最初のシーンはおじいさんが畑を耕しているところのようです。
スタンバイOK。
いよいよ演技が始まります。
b0153230_17444618.jpg

アニメートする側は途方もない地道な作業の始まりなんですね。

つもりどろぼうチームは人形の仕上げ。
原作には出てこない、オリジナルのキャラクターである女の着物を着付けています。
b0153230_1322461.jpg

もう少しで美しい女の人形が完成…!
あ、横の髪の毛は一時的にあがっているだけです。
髪もちゃんとアニメートできるように作られてるんですね。

撮影に入ったスタジオ内は今までよりもぐっと緊張感が増しました。
こまやかな神経が必要とされる作業ですから、邪魔にならないようひそかに見守ります。
完成が楽しみだなぁ!!
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-13 19:04 | 昼間部人形アニメーション

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア

ショートショートフィルムフェスティバル2010作品募集中です!

募集部門と公募規定概略
●ジャパン部門…
 ・日本初上映作品限定
 ・ミュージッククリップ以外の全てのジャンル
 ・25分以内(エンドクレジット含む総尺)
 ・2008年1月以降に制作された作品
 ・期限:2009年12月15日

●ストップ!温暖化部門…
 ・「地球温暖化」やその対策をメインテーマとする作品
 ・プロモーションビデオ(ミュージッククリップ)以外の全てのジャンル
 ・25分以内 (エンドクレジットを含む総尺)。1分以内の短い作品も応募可能。
 ・制作年は問わず
 ・期限:2009年12月15日

●ミュージックShort クリエイティブ部門…
 ・映画祭指定楽曲を使用した映像である事
 ・作品の尺は最大で10分
 ・期限:2010年1月30日(土)

●旅ショート!プロジェクト…
 ・「旅っていいな」、「旅がしたくなった」、「日本に行きたくなるね」をキーワードに 日本
  (全国各地対象)の魅力を描写する作品
 ・国内で撮影された作品に限る
 ・尺: 20分以内 (エンドクレジット含む)
 ・制作年は問いません。
・期限:2009年12月15日

実写が多いようですが、アニメーションも対象に入っています。
規模は大きいけど、チャレンジしてみるのもいいのでは。
さ来年を見据えて、作品制作してみる、というのもアリかもしれません。
フェスティバル自体は2010年6月を予定しています。

 
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-13 12:55 | 作品公募情報

ヌクスタジオにて奮闘中

こんにちは。
スタッフの古川です。

昨日、3年生立体コースの生徒たちが卒業制作に取り組んでいるヌクスタジオへお邪魔してきました。
撮影に入っているチームもいるので、4つに仕切られた空間それぞれに作品世界が出来ていて、自然とワクワクさせられます!

内田百間の「豹」を原作に制作している4人のチームは、現在森のシーンを撮影中。

カメラが横移動するんですね。
b0153230_1042377.jpg


そしてこの森の中を豹が駆け抜ける!わぉ!!
少しづつ動かして、1コマ1コマカメラで撮影したものをつなげて動画にしていきます。
立体は1秒作るのに30コマ撮影するので、本当に途方もない作業です。
b0153230_10443689.jpg


撮影に入っている人がもう一人。
こちらも偶然森のシーンを撮影中。
作品が違えば、森の表現の仕方も全然違っていて面白いです。(当たり前ですが)
b0153230_1049535.jpg


彼が動かしているものは…?
b0153230_10503168.jpg

なんとも艶っぽい兎さんでした。
雰囲気あるなぁ…。

もう一人制作している姿が。何を作っているんでしょうか。
b0153230_112469.jpg


なんとも妖しい真っ赤な蛇!いい目、してますね。
ちっこいのもいます。
b0153230_118272.jpg


どんな作品になるのか、ますます楽しみになってきました!
卒業制作作品は来年春に上映会を予定しています。
企画は全部3年生で立て、着々と準備を進めている模様。
制作の様子をメンバーがローテーションで綴る卒業制作ブログもあります!

とても面白いので、是非読んでみてください。
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-11 11:15 | 昼間部人形アニメーション

那須アワード2010 作品募集!

b0153230_1805175.jpg


那須アワード2010

こちらは2010年1月31日まで募集しています。
まだ時間もあるし、ねらい目ですよ!

*作品に関して要項より一部抜粋。

1.応募資格は、プロ、アマ、問いません。
2.ドラマ、コメディ、アニメーション、ドキュメンタリーなど、映像のジャンルは問
  いません。ただし、部門をひとつ選択して応募してください。
  【那須部門】「那須」をテーマにした作品、「那須」で撮影された作品
  【自由部門】テーマは特に限りません
  【特別部門:旅】「旅」をテーマにした作品
3.作品は、2008 年以降に製作されたショートフィルムとします。
4.作品の長さは、25分以内のものとします。
5.オリジナル形式は問いませんが、応募メディアはDVD-Video、NTSC 形式に限ります。
 (ただし、上映の際は、miniDV、DV-CAM、いずれかの提出が必要)
6.作品の応募は、ひとり1作品のみとします。
7.他の映画祭に出品、受賞した作品、インターネットで公開した作品の応募も受け付
  けます。ただし、その旨、応募用紙に記入してください。
8.既に営利的な上映、放映、販売、配信などがなされている作品は除きます。
9.応募者は、応募作品の監督と同一とします。選考は応募者名、授賞は監督名で行い
  ます。
10. 本アワード応募に際して、作品、出演者、サウンドなど、関係する著作権、肖像
  権等については、応募者の責任において処理してください。権利関係の責任の一
  切は応募者が負うものとします。
11. 応募作品は、那須フィルム・コミッションと那須フィルムフェスト実行委員会が開
  催する映画祭で上映し、また、他の「那須アワード」に係る上映会において上映さ
  れることがあります。上映に関して発生する権利等の手続きは応募者の責任におい
  て処理した上で応募してください。
12. 作品中で言語が日本語以外の場合は、日本語の字幕を入れてください。また、英語
  以外の場合は、英語の字幕も併記してください。

応募要項は那須アワードのサイトでpdfファイルをダウンロードできます。
あと学校事務局でもコピーできます。

一次審査に通った作品は、6月下旬の那須ショートフィルムフェスティバル2010(仮)で上映され、フェスティバル開催期間中に受賞作品の発表と授賞式を行われる、ということです。

是非応募してみてはいかがでしょう。
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-10 18:08 | 作品公募情報

東京アニメアワード2010 作品募集!

b0153230_17435679.jpg


『東京アニメアワード』
今回で第9回を迎える、東京国際アニメフェア主催のコンペティションです。
選定対象は、過去1年間に国内で放送・上映・販売されたアニメーション作品から優れた作品を選定する「ノミネート作品」、そして新しい才能・人材発掘の場として全世界から広くアニメーション作品の一般公募を行う「公募作品」の2種類があります。

審査の結果、選定された優秀なアニメーション作品には、賞金100万円のグランプリをはじめ、優秀賞・企業賞といった数々の賞が授与されます。

受付期間:2009年10月12日(月)~11月30日(月)

あと20日ほどで締切りです!
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-10 17:53 | 作品公募情報

フジテレビ短編アニメ大賞 作品募集!


フジテレビ短編アニメ大賞

募集中です。1月12日まで。
動画投稿サイト「ワッチミー!TV」に動画を投稿する形で応募できるそうです。
サイト上で公開された作品の視聴回数によって1次審査が行われます。
2次審査はフジテレビでの面談。(!)
そして3次が審査員による最終審査だそうです。

結果は3月下旬に発表。
大賞受賞作は4月上旬にフジテレビの特別番組で放送されるそうです!

是非応募してみてはいかがでしょう。
賞金も出ますよ!
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-06 21:11 | 作品公募情報

STUDIO VOICE ONLINE アニメ・シナリオ募集

studio voice onlineでアニメ・シナリオ募集中です。

b0153230_2152118.jpg

ちいさな学校作品集上映会「アニメーション・マジック」にゲストに来ていただいた、
しまおまほ さんのオリジナルキャラクターを見て、考えたオリジナルシナリオ、
1話30秒程度で、全13話、各話のタイトルにそったストーリーを募集中とのこと。

入選作品はアニメ化〜来年にyoutubeで見ることができるそう。

賞金も出るみたいですよ、是非応募してみてはいかがでしょう。

studio voice online
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-05 21:57 | 作品公募情報

背景美術スタート!

少し遅れて、山本二三さん率いる絵映舎の「背景美術」もスタートしました。
1回目と2回目の授業の様子をまとめてレポートします。

山本さんは「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」などのジブリ作品や「時をかける少女」で背景美術を担当、「ミヨリの森」では監督を手がけ、現在絵映舎では若手の育成にも努めております。

そんな最前線で活躍するプロのデモンストレーションが真近で見れるというのは、すごくオイシイのでは!

と、その前にまずは絵の具の溶き方から。フタの裏についた絵の具をとって(固まって下に落ちてしまうため)、筆の柄でひとつひとつ溶いておきます。
新しいポスターカラーはフタが固く、開けるのに四苦八苦…。
中には手の皮がむけてしまったという人も。。

今講座では自然界の五大元素を描く、というのがメインになります。
b0153230_16325713.jpg

最初は「空」と「風」の表現。その中の「青空」からスタートします。
どんな雲を描くか、レイアウトをした後、画用紙に水張りをして乾かないうちに描いていきます。
まずは山本さんのデモンストレーション。
b0153230_16335581.jpg

二三雲!
あっという間に描かれました。画用紙に含んだ水気や乾いた刷毛で上手くぼかしながら、立体感を出していきます。素早いので簡単に描いてるように見えるんですが、実際は…?

やはりやってみないと分からないですよね。
体で覚えていくのが一番!

それぞれ青空を描き、初回は終了。
山本さんの笑顔がまぶしいです。
b0153230_16344345.jpg


2回目の授業。
まずは基本の溝引きのデモンストレーションと実習から。
前回描いた青空に枠をつけるような感じで溝引きします。
まっすぐな線を思いどおりに描くことができれば、建物の窓や格子を描く時にとても役に立つんだそうです。
なんとそのテクニックを使って描かれた、背景原画を実際に持ってきてくださいました!
「時をかける少女」の主人公、真琴の家の居間と庭です。
映像では伝わらない絵肌を、皆まじまじと鑑賞。
b0153230_16352891.jpg

溝引きにも力が入りますね。
b0153230_16355162.jpg


一段落したら、今度は「夕景」のデモンストレーション。
ボカシのテクニックには乾いた刷毛を使う「ドライブラシ」、水分で調整する「水ブラシ」、霧状の絵の具を吹きかける「エアブラシ」があります。
山本さん曰く、エアブラシは「絵が冷める」のであまり使わない方がいい、とのこと。

「青空」と溝引きのチェックを受け、OKが出た人から夕景に挑戦していきます。
b0153230_16363475.jpg

b0153230_16371118.jpg


その後、「朝」と「霧」のデモンストレーションがあり、各々のペースで実習を進めます。

授業後には懇親会を開きました。
同じ時間に開講している作画演習の小林準治先生やその受講生も参加して、生徒同士の交流も深まったようです。

第3回目からは五大元素の「地」の表現。「草木」「岩・地面」の実習へと進みます。

ではまた。
[PR]
by 2008_smallschool | 2009-11-04 16:26 | 山本二三背景美術