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『NHKどーもくん』•『こまねこ』合田経郎監督 来校!

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第7回監督術「NHKどーもくん」「こまねこ」でおなじみの合田経郎講演会が行われました!

講演会の様子をレポートします*

合田監督の優しくほんわりとした雰囲気でスタート。






合田流監督法は、“スタッフと一緒にやっていく”“スタッフのみんながそれぞれ自由に楽しみながらやってもらう”ということ。
「色んな人と仕事をするのが楽しい。もっと知りたいのでやっていて楽しい。そのために、スタッフ一人一人の好みの食べ物を調べたり個性を知りつつ、スタッフが始めのテーマから飛び出した時だけまとめる。コンテより良いものを創っていきたい。」と語る合田さん。
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合田監督は、6年前にティーワイオーのCMディレクターから独立して一人っきりの会社『dwarf』を設立しました。
主な仕事は、「キャラクター作り」・「ストーリー考案」・「絵コンテ」。
一番大切にしているのは人に伝えるための「絵コンテ」で、仕事の70%を占めるそうです。 
実際に現場で使われている合田さん手描きの実物絵コンテを鑑賞する事が出来ました。

どーもくんがうまれた一番はじめのイメージスケッチです!
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ほんわかとしたスケッチに会場から微笑みが湧きます。

合田さんはどーもくんの感情を、まぶたや汗をフル活用して表現。
声の秘密についてのお話もありました。
人形の具合が悪いと、スタッフのみんなで「骨折だ!骨折だ!」と治しに連れて行くそうです。
ちなみに、こまねこの関節は、人形関節の第一人者小前隆氏。

「ストーリーは“子供の頃の記憶”が頼り。それがオリジナリティ。
Detailまで思い出すこと。ほっぺたに手をあてた時の感触、足が冷たかったこと、一生懸命思い出す。変わった子でなければ、共感を得られる。」

「撮ったものを観た時が一番嬉しい。撮る時の緊張感はずっと変わらない。」

合田監督作品のアニメートは、ほぼアニメーターの峰岸裕和さんが担当。
大ベテランで、本校校長でもある真賀里文子さんと仕事をしたことも。
「アニメーションには、アニメーターの人間性がでる。女の子っぽい子がアニメートすれば、どこかかわいらしい女の子っぽい動きになる…(以下省略)」

東京都写真美術館での覗き穴展示「絵コンテの宇宙-イメージの誕生展」では、1ヶ月こまねこ公開コマ撮りをしました。

海外での評価も高く、外国版どーもくんは「日本の俳句」のようと評されているそうです。
ハロウィーンバージョンなどもありとてもかわいかったです。

質問タイムには、同業界で働く聴講者から色々な質問がでました。

講演会の後には、劇場の上のライブラリーで交流会。
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合田監督ファンが集まり、サインをもらう参加者たち。
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一人一人に描くイラストに一つ一つ個性があり、みんなとても嬉しそうでした。


合田監督には、優しくほのぼのと周りの人のやりたいことをどんどん取り入れる中にも、譲らず変わらずという芯が垣間見えました。
「僕は何も出来ません。」と一貫してとても謙虚な姿勢。
お話の最中も、聴講者がメモを取っていると、「どきどきするので消してください。」とおっしゃっていました。

実際にお話をお聞きして、おいしいごはんを食べながら、サインもいただいて、みなさん大満足の監督術講演会でした。


実際に活躍する監督に直に触れることができ、とても近い距離で話をすることができる監督術講演会。
他ではなかなか出来ないとても貴重な機会です♪
監督術新情報は学校ホームページにどしどしアップしていきますので、是非チェックしてくださいね☆
by 2008_smallschool | 2010-02-27 20:25 | アニメーション監督術
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